たまりば

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Posted by たまりば運営事務局  at 

2011年05月03日

番外編/ギャラは一週間で120万円 (その1)

 今から20年以上前に遡ります。私の人生で絶頂期だったのはガソリン
スタンドを経営していた時でした。約15年つづけまして売上げも好調で
相当な蓄えもできた頃でした。今考えますと欲の皮がはったのでしょう
スタンドを人手に譲り新たな商売をと思い蓄えを元に
輸入菓子の販売会社を起こしたのです。
 しかし、この会社をなんと3年あまりで潰してしまったのです。
そして生活のために都内でタクシーの運転手をして一年ほどしていました。

そして、ここからが番外編の始まりなのです。

 忘れもいたしません。その当時のある日、東京駅の八重洲口のタクシー
乗り場に付けていたのです。順番がまわり乗ってきた人は旅行鞄を持った
40くらいの九州弁の男性でした。10分ほどの歌舞伎座裏までとのことてし
た。このお客様との出会いが現在の商売につながったのです。
ほんの短い時間のタクシー車内の会話でした。

 聞けば、この九州弁の人は福岡にある辛子明太子メーカーの人で新たに
首都圏進出のため東京営業所を開設するために赴任してきたと申したので
す。なにか、この人との会話は妙に波長が合ったのを記憶しています。

 降りる間際に

   「商品も出します、販売先も提供します、
             一度お話いたしませんか」

タクシーから降りる時、そういって名刺を渡されたのです。

 そこで休日を利用して辛子明太子の東京営業所を訪れました。
名刺をくれた人と再会したのです。この人が営業所長でした。私の経歴を
話しますと

 「ほんとにタイミングがいいですね、これもご縁ですばい。デパートにおられた
  んですね。私とこも卸の他にデパート販売もやろうとしてます」

話がトントン拍子に進んで参りました。それは私もデパートの取引業務などを
理解していたこともあったのかも知れません。

    「とても興味がありますので是非お願いいたします〃」
 
そして私はこの会社と販売契約を結んだのです。

そこでタクシーを辞めこの業界でのデビューをいたしました。
当初は月一回のペースで渋谷にある東急東横のれん街で一週間の
催事コーナーでの開催でした。一週間で200万円以上の売り上げで
純利益は100万円前後と好調なスタートでした。

                  

 そして半年あまり過ぎた1985年9月、
横浜駅東口から通じる地下ショッピングロードには
「そごう」のオープニングを待つお客様が長い列をつくっておりました。

 先夜から九州の工場から応援に来てくれた人と打ち合わせと顔合わせ
を兼ねた飲み会をやったのです。
 私、そごうの近くのビジネスホテルに泊まり、この日の朝を迎えたの
です。
 新規オープンはとても緊張いたしましたし気持ちも新鮮な気分てす。
地下正面入り口の真向いの一等地が私たちの販売場所でした。
 開店と同時にドト−つとお客様が店内になだれこんでまいりました。
これを見て胸の高鳴りを感じたてのです。
 明太子の売り場には黒山の人だかりです。2スペースのケースを5人で
販売したのですが、まぁーとにかく売れるのです。手を休める時もあり
ません。応援の人は冷蔵庫から台車で明太子を次々と補充いたします。
お昼も交代で、立ち食いそばをすすり、すぐ売り場に戻るしまつでした。

 お金がレジスターに入らなくなると下の台に保管するほどだったんで
す。忙しく忙しく、あっという間の一日でした。
 そして閉店を迎え、お金の集計をいたしました。この日の売上げは
147万円もあったのです。

 あまりの疲れに昨夜のビジネスホテルに泊まり、生ビールをキュー
と飲み干した時は格別でした。
この分だと一週間の販売予算600万円はは楽にクリァーしそうです。

 こう思うと興奮してナカナカ寝つけなかったのでした。

                (次号につづく)


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  • Posted by takachan  at 15:00Comments(8)