2008年05月21日
一万円札の乱舞
小さな漁村で町中に一万円札が乱れ飛ぶパーつと景気の良いお話しをいたしましょう。

(大間の海)
しかし何年か過ぎまして反対していた漁師さんたちに多額な漁業補償金がでたのです。この時には町中がとても活気をおびてまいりました。
最新型の漁探付きの漁船を買った人、家を新築された人、また地元の銀行では補償金目当ての預金獲得に大忙しで、その手土産に私の大判焼きが使われたのです。私もお陰でとてもいい商売をさせて頂きまさに「原発さまさま」といった気持ちだったのです。
そして、こんなこともありました。この小さな町に数件のスナックが誕生したのです。
とてもキレイな女性を揃えまして大繁盛でした。値段も東京銀座並との声も聞かれ、まさに町中に一万円札の乱舞といった様相だったのでございます。
それからしばらくして、この大間で原子力発電所の工事が始まりました。
多くの工事関係者がやってきて町に今までない活気が出てきたのです。
このことを町のある人は
「原発景気」
と云っていたのを今でも覚えております。
参加しています

