2008年05月21日
一万円札の乱舞
小さな漁村で町中に一万円札が乱れ飛ぶパーつと景気の良いお話しをいたしましょう。

(大間の海)
しかし何年か過ぎまして反対していた漁師さんたちに多額な漁業補償金がでたのです。この時には町中がとても活気をおびてまいりました。
最新型の漁探付きの漁船を買った人、家を新築された人、また地元の銀行では補償金目当ての預金獲得に大忙しで、その手土産に私の大判焼きが使われたのです。私もお陰でとてもいい商売をさせて頂きまさに「原発さまさま」といった気持ちだったのです。
そして、こんなこともありました。この小さな町に数件のスナックが誕生したのです。
とてもキレイな女性を揃えまして大繁盛でした。値段も東京銀座並との声も聞かれ、まさに町中に一万円札の乱舞といった様相だったのでございます。
それからしばらくして、この大間で原子力発電所の工事が始まりました。
多くの工事関係者がやってきて町に今までない活気が出てきたのです。
このことを町のある人は
「原発景気」
と云っていたのを今でも覚えております。
参加しています


Posted by takachan
at 11:59
│Comments(4)
大間にはながい期間通ったのでお客様の中には親戚みたいなお付き合いもあったんです。漁師さんにイかの一夜干(すごく美味)いただいたり又トゲのついた生きたウニをもらって調理できなくて宿の板前さんに割ってもらいたべたらいゃーおいしいのなんのって・・・・・。
補償金は漁協の人だけいただいたのです。
正会員 1200万円 準会員 600万円
お客様のやっているスナックはとても流行っておりました。この時だけ
津軽美人や津軽乙女?も確かいたようですが妻も一緒でしたので・・・。
マグロに引っ張れて、命を落とす方も大勢いると聞きます。
漁師さんでも、貧富の差があるようで、魚群探知機も
良いのを買うには何百万と聴きました。
買えない漁師さんはマグロを他の漁船に獲られてしまうとか・・
厳しいですよね。
一万円乱舞、皆さんに平等に行き渡ったか心配になっちゃいました。
二胡を弾いていらっしゃるですね。ステキです。
私の旅回りで高橋竹山さんとか越後ごぜなどのことが頭に浮かんでまいります。
今回の大間は私にとって思い出多い場所の一つです。
ひろびろとして殺風景な下北なのですが人々の人情に支えられ商売ができました。
「大間温泉」に泊まってお風呂に入りますとお得意さんが大勢おります。
「お焼きやさん、きてたんが・・・・」
翌日には
「お焼きやがきているぞー」
と誰とはなしに宣伝してくれるのです。
私は演奏してチップ頂くだけでもう嬉しくなります。リクエストしたらチップは礼儀だと思いますがなかなか、、。一万円札積まれたらどうするかなー?と楽しく今日は考えながら仕事してきまーす。