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Posted by たまりば運営事務局  at 

2013年06月19日

僕も皆といっしょに跳びたい!

 今回は立川四中でのとある出来事がテーマです。
この中学校のクラス対抗大縄跳びで2年1組はいままで最下位でした。
このクラスには軽度の障がい者がいたため勉強も運動も
チョツと苦手な少年でした。
遠足では皆より遅れてしまい、それでも必死に後を追う。
気がついたクラスの生徒が皆に

  「皆、待って!」

と声をかけクラス全員が立ち止まる。皆は彼を励ましながら
一緒に歩き通す。いつも支えあうそんな仲のよいクラスだ。

 それから暫くして運動会でクラス対抗の大縄跳びを行うことになり仲
のよいクラスに亀裂がうまれたのです。
それは何回練習しても阿倍ちゃんの足が縄にひっかかる。
クラスの皆の中には優勝したい気持ちと阿倍ちゃんと一緒に
跳びたい気持ちとが葛藤したのです。阿倍ちゃんと一緒に跳ぶのが
平等なのか、それとも彼をはずすことが思いやりなのか・・・。

そして阿倍少年は「応援係り」になった。











その後1組は練習を重ねどんどん記録を伸ばし予行では1位になった。

それは運動会の前日のことだった。金子さんが担任の柏木先生に

「大縄跳びで阿倍ちゃんを外すのはやっぱりイヤです」

柏木先生は

   「クラス皆と話し合ってみよう」

一時間にわたる話し合いがつづきました。結論が出ません。
すると一人の生徒が

「このことは僕たちが決めることじゃなくて阿倍ちゃんが決めることだよ」

その阿倍ちゃんが

       「・・・・跳びたい!」

少年が心の底から絞り出した言葉でした。
この言葉で皆が気づかされ勝ち負けじゃないんだという気持ちが
クラスに広がっていったのです。
それから阿倍ちゃんを交えての練習になりました。大縄跳びは
タイミングが大切なので皆で声を出し

  「セーノ」とか「それっ!」

阿倍ちゃんの前後の生徒が大きな声で誘導したのです。
しかし中々うまくいきませんでした。
そして運動会当日、1組の大縄跳びは阿倍ちゃんの前後に
上手な人をおき本番の時、後ろの人が阿倍ちゃんの腰を

「セーノ」と抱き上げ見事成功したのでした。
そして何回も連続して跳んだのです。
この時に奇跡がおこったのです。阿倍ちゃんが誰の支えもなく
自らの力で跳び始めたのです。
この光景を見た他のクラスの多くの生徒は感動して泣いていました。
きっと柏木先生も泣いていたでしょう。

5位 2年1組とアナンスが流れみんなが飛び上がって喜ぶ、
阿倍ちゃんは皆と一緒に跳べた喜びを・・・・・・。


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  • Posted by takachan  at 15:16Comments(6)