甘~い囁き (つづき)

takachan

2009年10月07日 05:37

 無線配車でお乗せした美しい看護師さん。
三鷹までの約40分の間、歯が痛いのによくしゃべるんです。
この方、これまでに何度も利用してくれるので私の名前も知ってます。
きっと、看護師さんもタクシー運転手も夜勤明けという共通
した話題があるのかなぁーとも思ったりしました。
車内で看護師さんから私の好きな食べ物から趣味に至る
まで色々と質問されたのです。なかなか積極的な女性です。

 そんな話をしているうちに三鷹の歯医者に到着したのです。
料金は5910円でした。

  「帰りもお願いしたいんですけど、待っててもらえますー」

この言葉に内心シメタと思いながらも

      「どのくらい時間かかりますか」

  「そぉーね、予約してあるから30分ぐらいかしら」

      「じゃー、待ち料金なしで空車でお待ちしますよ」

 ところが、この歯科医院の前は道が狭く駐車場もないのです。

      「あのー、ここ駐車出来ませんのでどこか近くでお待ちしますので
                               終わったら電話下さい」

  「それじゃ携帯の番号教えて」

いゃー、これはチョツトまずいなぁーと思い

      「空車待ちなので、スミマセン会社へ電話して下さい。
            無線が入りますので・・・すぐ、ここへ参ります。」

妙な理屈をつけて納得してもらい降りていったのです。

 待機しているあいだ帰路にまた彼女から積極的な話が出た時の対応策
を考えておりましたら30分ほどで会社から携帯が鳴ったのです。
実はここ三鷹では会社の無線は入りません。
 さっきの話は携帯番号を教えないための方便でした。


   「すみませ~ん。お待せしちゃつて・・・」

 美しい看護師さんは帰路は五日市街道でとの注文でした。タクシーは境橋
から五日市街道に入り、とっぷりと日が暮れたなかを西へと進んでまいりました。
行きと一緒でよくしゃべります。相変わらずの質問ぜめなのです。
桜橋の踏み切りを過ぎたころ

   「ねぇー、この先にあるマ・メゾンって知ってますー」
                    ↓
         http://r.gnavi.co.jp/a157700/

      「ええ、ちょつとクラシカルな素敵なレストランですよね」

   「私、お腹すいちゃつたの。お食事しましょうよ」

          

もしかして、こんな言葉を予感していたのです。

      「はい、そうしたいですねぇー。でも実車中(お客様を乗せてる時)は
              休憩できないんです。すみませんね」

   「あら、そうなの残念だわ・・・・・・」  

                                    ―おわり―  




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まぐまぐ大賞三年連続・部門受賞
まぐまぐ「タクシー運転手からの内緒話・実録番外編」
好評更新中〃
  
    今回のテーマ 
        NHK「新日本紀行」
          ーチラッと映ってウン万円〃ー

NHKの番組製作の舞台裏

        
          http://archive.mag2.com/0000167798/index.html



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