頑張れ!社長さんドライバー

takachan

2012年10月02日 14:41

 私たち乗務員の勤務形態の中には「定時制」というのがございます。
簡単云いますとアルバイト乗務員なのです。
月に8回の乗務し大半は65歳以上の人が多いのです。
この中にはとっても様々な人たちがいるのです。私もその一人ですが・・・

 現職では印刷会社の社長さん、工務店を経営する社長、保険会社の代理
店の経営者、プロダクション所属の俳優さん、ツァーバスの運転手さん、
そして整体師さんもアルバイトドライバーをしています。
そんな中、工務店のS社長と昨日の出番で久しぶりに一緒の勤務になったのです。
私と年代も近いこともあって、よく経営上の話に花を咲かせます。
この社長さんは、かってのバブルの頃には絶頂期で銀行から多額の融資を
受けて事業を次々と拡大したそうです。社員もおりました。
しかしご存知のようにバブルがはじけたその後はとても大変になった
そうです。
借金の返済が困難になったので本業の工務店経営のかたわらに
タクシードライバーを始めたとてもバイタリティのある人なのです。
毎回26時間勤務のハードスケジュールで頑張り、月に30万円ちかくの
給料を得てその大半を銀行の返済にしているそうです。
さらに驚くことに明けの日やタクシーのない日には工務店の現場で仕事を
しているそうです。

タクシーの長時間勤務はとても激務でして食事や休憩なども短縮しS社長は
タクシーのトランクにビタミンドリンクを積みこれを飲みながら
頑張っているのですが・・・。

 しかし最近では疲れが溜まったのでしょうか頬がこけ顔色も茶色になって
になってきたのです。そしてどことなく活気もなくなってきたのです。

またタクシーの前後のバンバーなどにこすり傷が多くなってきてS社長は
黒マジックペンを持参して傷を目だたなくしているのです。
心配した私は
  
  「社長、お金も大事ですが、まず健康第一ですよ」

昨日しみじみと、そう申しあげたのです。


                        

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