ちょつと変なお客さま

takachan

2007年12月29日 17:00

タクシーをやっていますと時には、とても変わったお客様をお乗せする事まあるのです。そして先日ほんとうに変わった人が乗ってきたのです。
駅の先頭にいた時でした。助手席をトントンたたくので開けてお乗りになりました。
私は連れの人が来ると思い後部ドア-を開けて待っていましたら
  
「私一人なのよ運転手さんドア-閉めて発車して-」
よーく見ますと30前後の男性で、どことなく女ぽい感じの人なのです。以前同僚から「おかま」の人は助手席に乗るとの話を聞いていましたので少しイヤーな気分になりましたが出来るだけ助手席の方は気にしないで運転していたのです。
しばらくしますとこの方が
 
 「ねぇー運転手さん、ゆうべは六本木のサパークラブから始まってマダムに付き合わされたの。とっても疲れちゃつたよー。だってさ、このマダム3回もよ、本当にでも10万円頂いたからよかったけど。だけど私ね女は嫌いなの」

この言葉にいゃーな予感がしていたら案の定センターボックスの上から手を伸ばし私の左ももに置いて
     
     「さわって いーい」

 「お客様ゆうべは大変お疲れになったようですのでリクライニングシートを倒して少しお休みになりませんか」

そう申すととても素直にシートを倒し、やがて小さな寝息が聞こえてまいりました。
あとは早く目的地に着けることだけでした。
何事もなくて、ほんとうによかった。よかった。


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