2013年03月05日
タクシー運転手の過去と生きざま
タクシー運転手の職は二種免許さえ持っていれば誰でも比較的簡単になれるものです。
又、一種免許の人には二種免取得の教習制度もございます。そして他の職種のように難しい入社試験もなく数おおくあるタクシー会社のどこかには入社することが出来るものです。
とはいっても首都圏や大都市の大手会社に勤務するのであればある程度の人柄が重要な要素になります。
比較的簡単と申しましたが、このことが過去から様々な問題が起きているのもタクシー業界であります。
それらの事例が乗車拒否や料金の不正行為、さらには接客接遇の不適格な問題等などが社会的問題となったのも事実であります。
それらの事柄とタクシーの公共交通機関としての使命とが行政機関の介入をより強化させていったといっても過言ではありません。
大都市のタクシーセンターを筆頭に乗務員登録の実施など様々な行政の監督指導体制が出来上がり今日に至っております。
このような現象の背景には賃金体系の歩合給や労働時間などの問題があげられると思うのです。
タクシー運転手という職種はよく雇用の調整弁と云われております。また現在、私が雇用契約を結んでいる定時制運転手は
高齢者雇用政策の一環でもあります。
そしてこの定時制運転手には私も含めて様々な経歴の持ち主がおります。
そこには人生一人ひとりの人生ドラマの展開もみられるのです。
元コンビニ経営者、隠れた事情のある元教師や公務員、バブル以後の元銀行員、建設関係者も多数在籍、ちょっと変わったところでは元俳優さんなどもこの業界で頑張っています。正に人生色々の感なのです。
そこで一つの事例をご紹介いたしましょう。
年齢は60才を過ぎた定時制運転手K氏です。彼は現在でも中規模の建設会社の社長なのです。
月の8出番で毎月コンスタントに24~25万円を稼いでおります。
聞けばK氏は、かってのバブル全盛の頃、事業拡大との考えで建設業の他に賃貸マンション経営をやったのです。
この資金は所有している土地を担保に銀行融資で行なわれたのです。
しかし、バブルが弾けますと業績が悪化しやがて返済が困難になってきたのです。
支払いの条件変更もしたのですがそれでもきつく、タクシー運転手を兼業で行なって銀行返済を行なっているのです。
K氏の働く姿を見ますと、正に身も心も、粉々にして自からの事業の継続を必死な思いで守りつづけているのです。
そんなK氏には心が熱くなり涙も浮かんでくるのです。
このような様々の人生模様を歩んできた、私たちタクシー運転手は、公共交通機関の一翼を担う一員として更なる接客技術の向上の必要性を感じてなりません。
採用時に実施される新任乗務員研修は、それなりの効果をあげているものの、その後の定期的な乗務員教育を各事業者が実施する必要性があると感じています。そうすることによって、私たちの業界が世間から信頼を得て、やがて社会から評価される事と思っているところであります。
(追記)先般の前立腺生体検査の結果、がん細胞はありませんでした。
皆様には大変ご心配をおかけして申し訳ございません。
参加しています
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http://todok-ing.jp/ina/top.do
又、一種免許の人には二種免取得の教習制度もございます。そして他の職種のように難しい入社試験もなく数おおくあるタクシー会社のどこかには入社することが出来るものです。
とはいっても首都圏や大都市の大手会社に勤務するのであればある程度の人柄が重要な要素になります。
比較的簡単と申しましたが、このことが過去から様々な問題が起きているのもタクシー業界であります。
それらの事例が乗車拒否や料金の不正行為、さらには接客接遇の不適格な問題等などが社会的問題となったのも事実であります。
それらの事柄とタクシーの公共交通機関としての使命とが行政機関の介入をより強化させていったといっても過言ではありません。
大都市のタクシーセンターを筆頭に乗務員登録の実施など様々な行政の監督指導体制が出来上がり今日に至っております。
このような現象の背景には賃金体系の歩合給や労働時間などの問題があげられると思うのです。
タクシー運転手という職種はよく雇用の調整弁と云われております。また現在、私が雇用契約を結んでいる定時制運転手は
高齢者雇用政策の一環でもあります。
そしてこの定時制運転手には私も含めて様々な経歴の持ち主がおります。
そこには人生一人ひとりの人生ドラマの展開もみられるのです。
元コンビニ経営者、隠れた事情のある元教師や公務員、バブル以後の元銀行員、建設関係者も多数在籍、ちょっと変わったところでは元俳優さんなどもこの業界で頑張っています。正に人生色々の感なのです。
そこで一つの事例をご紹介いたしましょう。
年齢は60才を過ぎた定時制運転手K氏です。彼は現在でも中規模の建設会社の社長なのです。
月の8出番で毎月コンスタントに24~25万円を稼いでおります。
聞けばK氏は、かってのバブル全盛の頃、事業拡大との考えで建設業の他に賃貸マンション経営をやったのです。
この資金は所有している土地を担保に銀行融資で行なわれたのです。
しかし、バブルが弾けますと業績が悪化しやがて返済が困難になってきたのです。
支払いの条件変更もしたのですがそれでもきつく、タクシー運転手を兼業で行なって銀行返済を行なっているのです。
K氏の働く姿を見ますと、正に身も心も、粉々にして自からの事業の継続を必死な思いで守りつづけているのです。
そんなK氏には心が熱くなり涙も浮かんでくるのです。
このような様々の人生模様を歩んできた、私たちタクシー運転手は、公共交通機関の一翼を担う一員として更なる接客技術の向上の必要性を感じてなりません。
採用時に実施される新任乗務員研修は、それなりの効果をあげているものの、その後の定期的な乗務員教育を各事業者が実施する必要性があると感じています。そうすることによって、私たちの業界が世間から信頼を得て、やがて社会から評価される事と思っているところであります。
(追記)先般の前立腺生体検査の結果、がん細胞はありませんでした。
皆様には大変ご心配をおかけして申し訳ございません。
参加しています
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http://todok-ing.jp/ina/top.do
Posted by takachan
at 13:36
│Comments(6)
大変ご心配おかけいたしました。
タクシー運転手は様々な人生の中で挫折、失敗、リストラなどの中からこの業界に入ってきた人が多いのです。
ところで給料のダウンですか。厳しいことですね。
できれば60歳まで頑張ってその後タクシーを年金併用でやる方法もございます。
タクシーの運転手さんはいろんな経験をした人がいるんですね。
だから、会話の楽しい人が多いのかな。
たまにむっつりした人もいますが(^ー^;
昨日、現在勤めている会社の新給料制度の説明がありました。
50歳以上の給料が大幅にダウン!
時代の流れで仕方がないのですが・・・・
転職はタクシードライバーなどと考えてしまいました。
このたびはご心配いただきすみませんでした。
小説の「人生のカケラ」
とても現実的でよい表現ですね。
生きてる私たち一人一人がそれぞれのカケラを積み上げているようにも感じます。特に都会のタクシードライバーには悲しく辛いカケラを背負い込んで乗務している人もおります。
人生健康であってのことと改めて思いました。
タクシードライバーを主人公にした森村誠一の小説を読んだことがあります。お客の忘れ物のカバンを空けると大金が入っていて、「これでタクシーから足を洗える」と喜んで若い彼女と逃げるも、その筋の落とし主につかまり、またタクシーに舞い戻る、といった身につまされるストーリーだったでしょうか。
この小説の中でタクシーの仕事は「人生のカケラ」を拾い集めるようなもんだ、というセリフがあり、うまいこと言うもんだな、と感心しました。
ドライバーやお客さんにもそれぞれの「人生のカケラ」がありますね。
安心しました!!