たまりば

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2009年06月15日

老齢の美しい夫婦愛

時々アルバイトでやっている病院の送迎バスがテーマです。

 Sさんは70半ばの男性の患者さんです。三ヶ月ほど前まではご自分でバスの乗降が出来たのですが今では歩行が困難になり車椅子での通院になっております。そしてさらに最近では車椅子に座っても体がしっかりしなくなりヘッドレスや太いベルトで固定して乗車していただいているのです。Sさんの送迎にはいつも奥様が介護のため同乗いたします。先日、車内での奥様との会話で

   「奥さん大変ですよね、体大丈夫ですか。疲れるでしょヘルパーさんお願いしたらどうでしょう・・・・」

 70才を過ぎた細身の奥様は        老齢の美しい夫婦愛 


     「でも、お父さんには40年間、一生懸命頑張って働いてもらいましたから・・・」

 奥様のお話ではSさんは偶然にも都内で個人タクシーをなさっていたとの事で私はなにか親近感のようなものを感じたのでした。そしてタクシーで相当無理をしたのかしらとも思ったのです。病院から15分ほどのこじんまりとした分譲住宅がお住まいです。自宅に到着いたしますとバスから車椅子に乗ったSさんをリフトで降ろして玄関先まで移動させます。ここからが大変なのです。二段ほどの階段を車椅子ごと上げるのです。
 家では娘さんも手伝うのです。車椅子を降りると歩行が出来ませんので娘さんが両手でしっかりと体を支えます奥様はSさんの足に手をかけ左右一歩づつ前に出させるのです。今では奥様、娘さん二人が腰を痛めたので腰にサポーターを巻いての懸命な介護になってまいりました。




  • Posted by takachan  at 09:03 │Comments(4)

    この記事へのコメント
    夕べは激しい雷雨でした。長野はいかがでしたか?

    この話はお送りしている立場からいたしますと美談というより奥様に同情の気持ちなのです。
    腰を痛めて毎週、整体院に通っているんです。
    今ではヘルパーさんが来てくれて手際よく介護してくれてます。
    Posted by takachan at 2009年06月17日 06:07
    確かに美談ではありますが、老々介護の場合は介護者の体調が悪くなって‥‥というコトも多く。

    健康な人々でも介護は大変なので、逆に心配が先立ちます。
    Posted by koyuri at 2009年06月15日 22:35
    はじめまして台湾さん。
    遥かなる国からありがとうございました。

    この病院の送迎は不治の病の患者さまばかりなので、とても気の毒でなりません。命を維持するための治療に通うのです。

    私はこの仕事で「健康」のありがたさを、ひたすら感じているところでございます。
    Posted by takachan at 2009年06月15日 14:31
    美しいですね。

    ただ、老老介護の実際は、大変厳しいです。行政がもう少し手助けできないのでしょうか?明日はわが身です。
    Posted by 台湾坊主 at 2009年06月15日 10:41
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      コメント(4)