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Posted by たまりば運営事務局  at 

2018年04月30日

あんたの腎臓一個売れや300万円だぞ、こら!


タイトルをみますと「えっ!こんなこと本当に?」と思われる方もいらっしゃると思います。そして若い方はご存知ない人もいるかとも思います。
ではその内容を詳しくご紹介いたしましょう。

それはかってバブルがはじけた1990年後半のことです。
バブル崩壊で銀行は不良債権処理に追われ企業に貸し渋りをするようになったのです。
特に中小、零細企業は融資を受けられず資金繰りに困った事業者に積極的融資を行うのが商工ローン会社でした。
この商工ローン会社は銀行から2%程度の低利で借り入れた資金を企業に高利で貸し付けるもので、その利ざやで稼ぐものでした。

テレビのCMではとてもソフトタッチの印象で貴方の企業、応援します。
と大々的に行っていました。
企業に貸し付ける条件は甘く、資産のある保証人さえつければ相当額を融資するもので相当数の中小、零細企業が利用していたのです。

返済がとどこうりなくいっているうちはよかったのですが、当時は今と違って利息制限法(金利は年利15~20%)と
出資法(上限金利40%)の二本立てのものがありましたが商工ローン会社は金利の高い出資法の40%で融資していたのです。
このような高金利では融資を受けた企業はやがて返済困難になり商工ローン会社は返済を保証人要求したのは当然のことです。
商工ローン会社はキャンペーンと称し保証人に借り入れが実施されていない上限金額まで契約書に印鑑をおさせたのです。
保証人が支払い困難になるとまず訴訟を起こし不動産売却し貸し金の回収を行いそれでも不足分があると保証人に
「あんたの腎臓を売って金つくれや300万円で売れるぞ」

もう、こうなるとやくざ商法になりますが何と商工ローン会社大手二社は株式一部上場会社で、その社名は「日栄」と「商工ファンド」です。




過酷で脅迫的取立てを受けたとして一人の保証人が「日栄」を相手に訴訟を起こし脅迫的取立てを録音したテープを記者会見でつまびらかにして、この商法のあくどさを世間に公表したのです。

その内容とは、とても唖然とするような信じられないものでした。

「保証人のあんたの腎臓も肝臓もな、目ん玉も全部売って、何も無いと言わんかい。うちの債務者、腎臓一個しかないやつ多いねんぞ。え、一個ぐらい売れよ、こら!」







                商工ファンド社長

これが一部上場の会社が行った債権回収でした。
常軌のはずれた取立てに連日テレビなどで放送され世間の怒りは頂点に達しました。
そして商工ローン大手二社の「日栄」と「商工ファンド」の社長が国会で証人喚問をうけ厳しく追及され、その後、貸金業法が改正され上限金利の引き下げや保証人の追加融資の内容の通知義務などに改正されたのです。


そして2006年には最高裁て゛グレーゾーン金利を
「自由意思で支払ったと認められない」
と判断され払いすぎた利息の返還請求が急増して両社は相次いで経営破綻したのです。
2010年にはグレーいゾーンの出資法は廃止され利息制限法一本になり今に至っています。
そしてサラ金会社の破綻も増え一部は銀行の傘下になり現在でも経営を続けております。

象徴的だったのはサラ金トップの「武富士」が露となり消えていったのです。

その一方の借り入れた人の多重債務も多くなり、そのころ各地区の裁判所には自己破産をする人たちが多くなったのです。

さて現在の金融機関は政府と日銀の方針で金融緩和処置がとられ借り入れは低金利で融資が受けられます。
特に住宅ローンはすごい勢いで伸び、かってのバブルを思わせる状態です。
各地にマンションや戸建てがぞくぞくと建設されています。
経済が上向き雇用が安定し賃金が上がっていけばいいのですが、もし経済政策が失敗しますと過去の同様なことが起こってまいります。

そうならないよう私は過去の事例から、まっとうな経済成長を祈っています。


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  • Posted by takachan  at 09:52Comments(2)