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Posted by たまりば運営事務局  at 

2016年02月26日

緊張の軍事境界線に行く(No.2)

翌日、緊張感と不安ほ胸にいだいて出発場所のロッテホテルへ行きました。そこには韓国国営の観光バスが待っていて、パスポートとツァーチケットを出してバスに乗り込みました。


定刻の8時半に出発したバスは北の方角に向けて走り車内はホボ満席に近く、私たち日本人の他にアメリカ、台湾の人たちも一緒でした。しかし車内には女性は一人もおりませんでした。
驚いたことに中年のバスガイドは日本語をはじめ英語、台湾語三ヶ国語を順次使い板門店のことや北朝鮮の内情を説明してくれたのです。


小一時間ほど走ると車窓からはソウルの町並みとはちがって農村らしい風景に変わり、しばらくすると大きな川ぞいを走っていて、よく見るとこの道わきで何人の老夫人たちが川の向こうに向けて手を合わせて祈っている姿が目に入ったのです。するとガイドが

「あの人々は戦争で肉親が南と北とに離れ離れになり、会うことも出来ず韓国の人が行ける一番北側はこの川の手前までなのです。少しでも北の肉親に近いこの場所から無事を祈っているのです。皆さん、戦争ってとてもむごいものですね」

その説明に胸があつくなりました。かって肉親と一緒だった幸せに暮らしていた遠い昔。むごい朝鮮戦争によって引き離された家族の人々・・・。
やがてバスは、この川の橋の手前で停車したのです。するとバスの
入り口から小銃を肩にかけた迷彩服を着たMPが乗り込み英語で話したのです。そのあとガイドが通訳してくれ

「今から渡します書類は英語で書かれていますので各国語で
 説明します。これから行きます板門店及び非武装地帯で北朝鮮兵士から危害を受け死亡する場合がありますが国連軍及び韓国政府は訪問者の安全と責任は負えません」

この書類は宣言書で納得したらサインしてください。提出場所は次に行く国連軍の駐屯基地です。
そして厳重注意としてガイドから再び

「板門店の南北境界線では絶対に北側に越えないで下さい。
 そしてまた、北朝鮮兵士から話かけられても絶対に会話しないで下さい。もしこれらの行為をしますと即処刑される場合がありますので、くれぐれも注意して行動してください」


 この二つの説明を聞き急に恐ろしい感じになりました。MPの小銃に板門店の危険な様子も想像して緊張したのですが、せっかくここまで来たのだからと覚悟を決めてサインをすることにしたのです。
               (次号につづく)

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(ご案内)
軍事境界線は3部で発行いたしております。次回No3はいよいよ軍事境界線の板門店へ。
そこで見たのは銃を向けた北朝鮮兵士が・・・・。

そして番外編として「ソウルの夜の裏話」を付け加えました。
当時、日本人に人気のたかかったキーセンパーティーとは・・・・
さらに北朝鮮の美人女性を使った肉弾外交のHな話などなど、どうぞご期待ください。



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  • Posted by takachan  at 10:17Comments(2)