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Posted by たまりば運営事務局  at 

2015年08月28日

怪談・不気味な話


皆様こんにちは。 
今回のテーマは怪談話なので夏の暑いときにとおもって
いましたら急に涼しくなってしまいましたが、どうぞ
お付き合いください。

 初秋の雨がしとしと降っている深夜のことでした。
空車で昭和記念公園のそばを走っていると無線配車に
なり災害医療センターに向かいました。
深夜ですので北側の急患入り口に着けました。
病院から出てきたのは目と鼻と口だけが出ていて頭
全体に包帯をぐるぐる巻きした男性でした。見るからに
不気味な感じで

「東大和の湖畔まで」

と低い声で云ったのです。こういった姿のお客様を
乗せたのは初めてだったので走行中も無言でとても不気味
に感じて車内がなんとはなしにイャーな雰囲気だったのです。
やがて湖畔に入ってきましたので
   
 「どの辺にとめましょうか・・・」

「貯水池の外周道路の林のところ」

タクシーを住宅地の坂を上り池の傍の道路に出て、林を
探したのです。進んでいくと住宅が終わり両側に林が見え
たのです。

「もうちょつと先の林のところ」


云われた場所に着きました。その包帯姿の人はそこで
降りたのです。しかし、そこには人家などありません。
そして包帯姿の人もどこにいったのか姿が見えないのです。
急に恐怖感が出てきて早く町の明かりのあるところまで行か
なければとタクシーを急いで走らせたのです。
そしてやっと青梅街道へ出たのでホッといたしました。
相変わらずしとしと雨が降っています。



しばらく走っているとコンビニが見えました。よく見ると
そこに傘をさした小柄な女性が手をあげたので乗せました。
これは往復のお客様でありがたいと内心そう思いドァー
を開け乗せたのです。

「どちらまででしょう」

女性は
   
 「立川の災害医療センター」

とても弱々しい声で云いました。
発車して私は不思議なこともあるものだ。乗せたのもこの
病院そして今の女性の行き先も同じ場所。偶然でしょう。そう思い
ながらタクシーを走らせたのです。この女性は終始無言
でいましたがしばらくすると

「運転手さん今日はもうこれでお仕事終わりですか」

時計を見るとまだ午前1時すぎだったので

  「いえ、まだこれからもです」

「遅くまで大変ですね」
  
 「明日は明けで休みですから・・。ところでこう
    いうこともあるんですね」

「どうかしましたか」
  
 「いえ、お客様の前の方が災害医療センターから
    乗って、そして今度もお客様が同じ病院に行かれる
    のも不思議なことですね」

そして、またしばらく無言がつづいたのです。
やがて女性が

「運転手さん、その病院から乗った人、こういう姿でしたか」

その言葉でルームミラーで客席を見ると、さっきの包帯ぐるぐる
巻きの不気味な頭が見えたのです」
私は急に怖くなりタクシーを道端に止めハンドルに顔を伏せて
しまいました。 

翌日の新聞に東大和湖畔の外周道路で男女ペアーのバイクが
カーブを曲がりきれず横転し二人とも死亡したとの記事が出て
いました。



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  • Posted by takachan  at 10:27Comments(2)