たまりば

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2014年09月03日

涙のハンカチ

 かって月に何度かアルバイトに行ってる病院の裏側がテーマです。
うしろが小高い丘陵が連なっているその麓に6階建ての病院がひと
きわ存在感を示しています。

 私はここで患者さんたちの送迎車の運転手をしておりました。

患者さんが大勢いますので16台の送迎車で運行しているのです。

 この車のオペレーションを担当しているのが外来医事科の由美さんです。
由美さんは他にも医療事務も兼任して毎日多忙な仕事をしているんです。

ほとんどの日、夜8時ごろまで一人残ってサービス残業でこなしています。
こんな彼女の働く姿を見ていると、いつも「一生懸命」を感じてなりません。

この外来医事科には科長以下14名のスタッフがいて各科の看護師さん
と連携をとりながら仕事を進めているのです。
ところが、どう云う訳かこの科ではスタッフの入れ替わりがとっても
激しいのです。
採用され3日で辞めてった人を筆頭に半年もいたしますと相当数の人
が辞めちゃうんです。
そんな中、由美さんは三年目のベテランといった存在になっていました。
医事科はどうして、こんなに人が辞めてしまうのか・・・。いつも疑問に思って
いたのです。


そして、ある日その謎が解けたのです。
次々と短期間で辞めていく女子スタッフ。
 その謎とは・・・・・・。

よく晴れた冬の日でした。遠くに富士山を望む病院の6階の職員喫茶
室で偶然由美さんと同席したときでした。彼女は

  「親切な看護師さんもたくさんいますけど、なかには古株のオツボネさんのような
   凄くイヤな人もいるんです。いじわるしたり、高圧的だったり何かにつけ私を
   見下げた態度なんです。でも看護師さんとは連携の仕事だから・・大変です」

                        

確かに私も由美さんの云う変な看護師と何度か接したことがありました。

   「私は看護師よ!貴方たちとは違うわよ」

 このいじわるそうな看護師に朝、挨拶をしてもけっして返ってはきませんでした。ですから由美さんのこの
言葉には納得したのです。一種の職場のイジメ行為です。でも由美さんは今日まで
じっと耐えて耐えてやってきたのです。多くの人はこれに耐えられず去っていったのです。
そして上司である科長はこれ等のことを知っていても、いつも知らん顔で相談出来る
雰囲気はまったく持ち合わせていないのです。
私がこのブログでいつも申しています「管理職とは・・・」なのです。


 二ヶ月ほど前のことでした。
外来医事科のコンピューターの調子が悪くてデータが出なくなった時でした。
いつものイジワル看護師が医事科に入ってくるなり大きな声で由美さんを怒鳴りつける
一件が起きて、大騒ぎとなったのです。


 それから暫く日が過ぎて先日、私は会議室で由美さんと話しました。

     「私、もう限界です・・・・・・」

           「もう少し耐える経験してみたら・・・・」

由美さんは私をジィーと見つめ、目には涙が浮かんでいたのです。
もう私は彼女に、これ以上の言葉を云うことができませんでした。

退職の日、由美さんに送別の気持ちを込めてささやかなプレゼントを渡しました。

    

その夜、由美さんからメールが届いたのでした。

             -可愛いハンカチありがとうー









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  • Posted by takachan  at 16:22Comments(4)